【大阪市天王寺区・阿倍野区】ムーミン75周年!貴重な原画など約500点が集まる「ムーミン展 THE ART AND THE STORY」には楽しい仕掛けもいっぱい♪あべのハルカス美術館を取材しました。
今年、2020年はなんとムーミン75周年!ムーミンの作者、スウェーデン語系フィンランド人のトーベ・ヤンソンが1945年に最初の小説『小さなトロールと大きな洪水』を発表してから3/4世紀。
愛らしい姿とじんわりと心に響く言葉。小説、コミックス、絵本として描かれた「ムーミン」シリーズ。それをもとにオペラ、アニメ作品、テーマパークもできるほど。時代を超えて世界中で愛されています。
日本とフィンランドの外交関係樹立100周年とムーミン75周年を記念した「ムーミン展」には世界に唯一フィンランドにある「ムーミン美術館」を中心に貴重な原画など約500点が集結。2019年4月東京をスタートし約2年かけて日本各地を巡回します。
2020年7月4日(土)からは大阪会場「あべのハルカス美術館」へ。これまでにない規模の「ムーミン展(一般1,500円)」が開催中とあり、行ってきました。
あべのハルカス美術館は超高層ビル「あべのハルカス」の16階に。エレベーターを降りてすぐ迎えてくれるのは大阪会場のフォトスポット。撮影OKのフォトスポットはムーミン展会場内出口近くにもう1ヶ所。
美術館の入口を入って進むと微笑むトーベ・ヤンソンのパネル。そして大きな壁画がゆるやかな曲線を描き、これから広がるムーミンの世界へといざないます。
ムーミンの物語の中に入って、お散歩しながら作品を楽しむことができるような仕掛けがあちらこちらに。実はこちらの「あべのハルカス美術館」だけの演出もたくさんあることにビックリ。
プロジェクションマッピングの演出も雰囲気があります。原画から飛び出したような「木」などのオブジェ、ところどころに見つけられるムーミンとなかまたちの足跡はココだけの演出。物語の世界観に引き寄せてくれます。ムーミンたちが近くに感じられるような足跡の演出ですが、ムーミンのサイズについての記述は残っておらず、今回はトーベが自分の姿とともにムーミンやなかまたちを描いた作品を参考にして足跡のサイズを決めたそうです。ムーミンのファンでなくてもオススメしたい興味深い展示の数々。時代を追うごとに変化するムーミンのプロポーション、浮世絵とムーミンの原画を並べての展示、トーベ・ヤンソンの創作の地を垣間見ることができるコーナーなど。
どの展示も魅力的ですが、広重や北斎と並べて展示されたムーミンの原画はじっくりと見たいポイントです。
トーベ・ヤンソン創作の場所として思いを馳せたい自然に囲まれたクルーヴ島。会場で流れる海の映像は「朝・昼・夜」の時間帯ごとに波紋や光のパターンが変わるそうです。これも大阪会場だけの演出。
今回、原画を初めて見て、その線での豊かな表現がスゴイと感じました。密度、濃淡の細やかな描写で奥行や色味、空気感まで伝わってくるようです。動きだすのでは…と思ってしまうくらい。
会場のラストはフォトスポット。ムーミンとなかまたちと一緒に絵本の1コマに。記念撮影をしたらムーミングッズがそろうミュージアムショップへ。
たくさんあるムーミングッズのなかでもポストカードや大阪会場限定のチケットクリアブックが大人気。売切れてしまう可能性も。混雑をさけてゆっくり鑑賞するなら平日の18時以降がオススメです。会期は2020年8月30日(日)まで。お出かけのご参考にいかがでしょうか。あべのハルカス美術館学芸員の見どころ紹介の動画もお出かけ前にはぜひチェックを。
【大阪市天王寺区・阿倍野区】もう行った?ムーミンスタンド天王寺MIO店。ニョロニョロのたねやムーミンのワッフル、ニョロニョロのアイスモナカも♪
「ムーミン展」
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