【大阪市天王寺区・阿倍野区】まるで映画の中のワンシーン。下寺町で絢爛豪華な夕霧太夫行列がありました。
2022年4月3日（日）、そぼ降る雨の中、絢爛豪華な絵巻物のような夕霧太夫の行列が大阪の寺町「下寺町」にある金臺寺（こんたいじ）から淨國寺（じょうこくじ）までを練り歩いたのをご存知でしょうか？
夕霧太夫は日本三大太夫の一人として知られる絶世の美女で人形浄瑠璃や歌舞伎の題材にもなっています。２７歳という若さで没した時には大阪中がその死を惜しんだと言われています。その夕霧太夫が眠るお墓は淨國寺にあり、今でも参拝される方が絶えないそうです。
艶やかに着飾った夕霧太夫、新造、禿に男衆。行列を取り仕切る大旦那は人力車で。情緒ある下寺町の町並みをゆっくりと進む一行の姿はまるで映画の中のワンシーンみたいでした。
小雨が降る中ですが、この道中を一目見ようと集まった多くの方の心をとらえたことだと思います。
淨國寺のご住職にお話を伺うと「花祭り夕霧太夫行列」は毎年4月の第1日曜日に行われ、今年で7回目となるそうです。2027年には夕霧太夫350回忌という節目の年を迎えますので、より盛大なものにできればという思いがあるとのことです。
夕霧太夫を偲ぶ法要でもありますが、歴史やいにしえの文化に親しむきっかけとなりそうな華やかな道中を間近に見ることができるイベントはずっと続いて欲しいものです。
主催となる「夕霧太夫行列実行委員会」は［淨國寺・金臺寺・NPO法人まち・すまいづくり］で構成されます。
上町台地を中心としたエリアで「町（街）づくり」「住まい・暮らしづくり」などの活動を通して、地域社会および地域経済の活性化につなげることを目的とした「NPO法人まち・すまいづくり」のイベントや情報発信をいつも楽しみにしている方もいらっしゃるかもしれません。
来年の「花祭り夕霧太夫行列」はきっと新型コロナも収束していて、もっと多くの方がいらっしゃることと思います。また、「このイベントをサポートしたい！」という声も聞こえてきそうです。
雰囲気のある街並みを残すこちらの界隈はイベントがなくても、素敵な景色と出会えること請け合いです。お近くの方も少し遠くの方もウォーキングのコースに入れてみてはいかがでしょうか？ ゆっくりと散策するのにぴったりなところです。
※主催者に許可をいただき撮影させていただきました。ご協力ありがとうございました。
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