【大阪市天王寺区・阿倍野区】伊勢から上本町へ。国内唯一の鮮魚列車、3.13運行終了。長い歴史に幕を下ろします。
かつては日本のあちこちでも見られたという魚の行商人専用の鮮魚列車ですが、令和の時代まで存続したのは近鉄が昭和38年から運行する「鮮魚列車」のみ。号外NETの過去記事でも詳しくお伝えしていましたが、その唯一の鮮魚列車もこの春のダイヤ改正で運行を終了。
【大阪市天王寺区】伊勢から上本町まで獲れたての海の幸を運ぶ国内唯一の専用列車「鮮魚列車」が2020年春に運行終了してしまうようです。
昭和の懐かしい鉄道風景が見えなくなることに一抹のさみしさを感じるとともに、こんなに長く存続してきたことに感動を覚えます。ラストランが間近になった鮮魚列車を一目見ようと、3月9日(月)にも上本町駅にも鉄道ファンが集まっていました。
赤いヘッドマーク「鮮魚列車・大阪上本町」をつけた車両が堂々と駅ホームへ。終点と始発になる上本町駅では、折り返し運転が行われます。3番ホームで鮮魚列車をお出迎えとお見送りすることができました。上本町駅、鶴橋駅は鮮魚列車の停車駅なので、両駅を利用される方は「不思議な列車だなぁ」と思われていたかも。また、ラストランが近づいてきて、写真を撮ろうと集まる人が多くて驚かれた方もいらっしゃるかもしれません。上本町駅での案内表示器には「回送」と表示されますが、一部の駅の案内表示器には「鮮魚」と表示されるところもあるそうです。車両の行先には大きく「鮮魚」の2文字。最盛期には100人以上の利用があったという鮮魚列車、昭和・平成と駆け抜けて、令和2年3月13日、その幕を下ろします。3月14日、ダイヤ改正後は行商人の移動には専用のラッピング車両「伊勢志摩お魚図鑑」が通常の旅客列車に連結して運行となります。お魚に興味がわくようなラッピング車両にも注目したいですね。
(りっちー)