【大阪市天王寺区・阿倍野区】假屋崎省吾先生の大阪初個展はじまる。トークショー（中止）を楽しみにしていた方へのコメントもいただきました！
号外NETの過去記事でもご紹介していた、華道家・假屋崎省吾先生の大阪での初個展「假屋崎省吾の世界展（一般700円）」が昨日2020年3月4日（火）からはじまりました。
先生が人気TV番組にゲスト出演されているのを見て、華道に関心がなかった方でも興味を持ち始めた…という方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
記念すべき大阪初個展が阿倍野区で行われるとあって取材へ。会場は演劇などの舞台としても利用されるあべのハルカス近鉄本店8F【近鉄アート館】です。
残念ながら3/7、8に予定されていた観覧無料のトークショーは中止になりましたが、楽しみにしていた方のためにコメントもいただきました。
個展の会場はここに春をいざなってきました、と言わんばかり。明るく伸びやかに木々が枝を伸ばし、蕾も凛とした輝きを放っているようです。これから開く花、おおらかに咲いている花。「タイトルをつけると限定されてしまうからつけるのは好きじゃない」とのこと。「なんとでも思ってもらえれば。ご自由にご覧下さい」とのことです。
リアルな花、オブジェ、キモノ。マスクをかけていても春の花の香りまで感じることができました。「わぁ～」と溜息まじりの声も聞こえてきた会場。作品の撮影OKだったことにも感動され、スマホでたくさん写真を撮りながら鑑賞される方も。
つながりとして全体を見ても、一部分クローズアップして見ても、花の姿が楽しめました。会場に流れている音楽も心地よくて、とても調和していると思ったら、まさかのご本人ピアノ演奏のCD！ご自宅で録音されたとのことでこれまたビックリです。
假屋崎省吾先生にインタビューさせていただきました！
～花をいけるときの心のありよう～
自分を癒すため。人をもてなすため。いろんな場面がありますよね。
展覧会、個展ではスケール感が違う。大量に花をつかう。1週間から10日、長ければ３カ月。メンテナンスもたくさん必要。何万人もの来客があるものも。規模が違う。
自分で生けるというのはすごく私的なことだから1輪の花でもいとおしい。どんな空間にいけるか。人のためにいける、プレゼントする・・・。
切り替えが大事。それぞれの方々がどういう花を欲するか、どういけて欲しいか・・・。それを考えるわけですが、私の場合は瞬間で決めます。今回の個展でも。あらまし材料を用意しますが、組み立ては本番が命。何をするにも即決。なぜなら時間がもったいないから。
～假屋崎省吾の世界～
「小さなときから花が好きで、花を育てて生きてきました」。大学生のときに「いけばな」と出会いライフワークに。色んな画廊へ行き、自分でも個展を開きたいと思ったそうです。
最初の個展は「土」を使ってアートを表現。それが現代美術の批評家から高評価を得たのをきっかけに、好きだった建築的なものや空間デザインなど幅ひろいご活躍をされるように・・・。
デザインなど手掛けられているのは展示されている着物をはじめ、スカーフ、ジュエリー、骨壺、なんんと棺桶まで！「唯一無二の作品、唯一無二の存在として。高めるために、良いものを見て、聴いて・・・。『美を仕入れる』ことをしている。
どんどん進化しなくちゃいけない。とどまっていたら腐っちゃう。人は人、自分は自分。迷わない！ 時間がもったいない。竹を割ったような性格なんです」。
～トークショーを楽しみにしていた方へ～
新型コロナウィルスは人間の手ではなにもできないので、健康に留意して出かけるにも家の中でも感染症予防の対策をなさって下さい。自分の身は自分で守って下さい。今回トークショーは中止になりましたが、いずれ、また命がある限り、お声掛けがあればいかようにもさせていただきます。
なにしろ、あべのハルカスさん（近鉄アート館）で初個展だったので。こういう素晴らしい空間ってあんまりないですから。普通の百貨店の催事であれば天井が低いのが常ですが、こちらでは2層分も３層分も入る素晴らしい空間。光栄なことでした。「ステキね。行ってよかったわ」と感じてもらえるような作品作りは勿論、雰囲気作り、接し方をさせていただきたいと・・・。
夢をもって、それを実現して、その人ができることをして。カラダが元気であればいずれまた必ずお目にかかる機会がありますから。今回は本当にごめんなさい。
会期に合わせて開花するように育てられた牡丹は鳥取から。鹿児島、山口などそれぞれのお花の産地から届いた花がいけられました。裏方としてこの個展を支えている方々は遠方にも。
「假屋崎省吾の世界展」。こんなときだからこそ、より真摯におもてなしをしようといけられた花々なのではないでしょうか。パワーがあるけど、優しい印象を受けました。
ゆっくりと歩きながらを花を愛でて、会場を出るころには元気になれるように、そんな願いが込められた個展です。Happyを呼び込むモチーフもたくさん盛り込まれいました。
グッズなどの販売コーナーにも先生ならではの超リアルに再現された光触媒のバラなどエスプリが効いたバラエティー豊かなアイテムが並んでいて目が丸くなります。グッズ購入とLINEお友だち申請などでショッパーがもらえるなどの特典も。
会期は3月10日まで。3月5日、7日午前など不在の場合もありますが、会期中は假屋崎先生がいらっしゃいます。先生のモットー、「花からはじまるライフスタイル」、「花は心のビタミン」。慌ただしい日々に追われて、失いがちな心のビタミンチャージ、いかがでしょうか。
【假屋崎省吾の世界展】
場所はこちら↓
