【大阪市天王寺区・阿倍野区】四天王寺の猫の門。二代目はいる?いない?
ネコ好きの方にもイヌ好きの方にもちょっと気になる四天王寺の猫の門のお話。ご存知の方も多いかと思いますが、地元の方でも意外と「知らなかった」とか「話には聞くけど、実際に見たことはない」という声も多く…。ちなみに境内には「寅之門」もありますよ。私も祖父母に連れられ、小さな頃から四天王寺参りをしていたにもかかわらず、猫門を見たことがない1人でした。前代未聞の四天王寺閉門のニュースが大きく報じられ、四天王寺にまつわるあれこれが話題に。
「猫の門」の話も出たので気になり取材へ。とても広い四天王寺境内ですがグーグルマップで「太子殿猫の門」を見つけることもできます。ありがたい経典などをネズミがかじらないように見張るため、門の屋根を支える装飾「蟇股(かえるまた)」にはネコが彫り上げられています。小さな牡丹の花も。初代の木彫りのネコは江戸時代初期に活躍したと言われる左甚五郎作とされ、日光東照宮のネコ(眠り猫)と大晦日と元旦に鳴きあったという伝承も。この四天王寺のネコは夜な夜な(?)ミナミへ遊びに行ったので、柱に縛りつけられてしまい・・・(網をかけられたとも)。このため第二次世界大戦で戦火から逃れることができず、焼けてしまったと言い伝えられています。「ミナミに遊びに行く」という表現がなんとも大阪っぽい?!そしてネコの隣に牡丹があるモチーフは日光東照宮の眠り猫と同じで、これは禅問答の「牡丹花下眠猫児(ぼたんかかすいびょうじ)」という言葉から着想を得たとか。「牡丹の花の下で子猫が眠っていたが、人の気配を感じてすぐに起きて逃げた。この猫は本当に眠っていたのだろうか?」という問答があるんですね。深い。まだまだ感染症には予断を許さない状況ですので、四天王寺での本年度の七夕のイベント、盂蘭盆会 万灯供養法要、盆踊り大会は残念ながら中止が決まりました。6、7、8月の大師会、骨董市、わつか市、参禅会なども中止…。ですが、一度は閉ざされてしまった石鳥居前の門や東大門などが2020年5月25日に開きました。閉門が続いていたお堂などは明日6月8日(月)に開門します。感染症への対策を取りながらなので同じにはなりませんが、だんだんとかつての日常に近づいていくような明るい兆しも感じられますね。次に四天王寺へお参りに行くときは、猫の門を訪ねてみてはいかがでしょうか。門の蟇股から二代目がお出かけしていないか、ぜひその目でご確認を。四天王寺「太子殿猫の門」はこちら↓
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